企業は激変する環境の中でも、常に環境に適応しながら生き残らなければならない。
尚且つ、企業には社会的使命がある。社会的使命を果たしながら、ゴーイング・コンサーン(継続企業)として、生き残り、成長している企業に共通して見られるのが、「経営者の経営哲学をベースとして、社会性の高い経営理念を掲げ、その実現に向けて、組織の末端まで真剣に取り組み、市場に真摯に応えている」ことである。
「理念なき企業は滅びる」・・・20数年前に日本経済新聞の社説に掲載された内容はいまだにその言霊を失っていない。近年マスコミ等をにぎわしている金融機関、証券会社や自動車会社の不祥事。社会的責任が大きいはずのこれら業界大手の不祥事は何を物語っているのだろうか?
現代社会の発展は技術の発展によって支えられている面が大きいと思われるが、その技術の発展を導いていくものは豊かな心の発展でなければならないと思う。どこかで「豊かな心」を置き去りにしてきた会社・組織が増えてきたように感じる今日この頃である。
私は仕事柄、多くの経営者にお会いする機会が多い。経営者の熱い想い・情熱に心打たれ、時に感動し、応援したくなる想いを抱き、大きな期待を持ってお付き合いさせていただいている経営者もたくさんいらっしゃる。
欲をいえば、その経営者の熱い想い、情熱、そして高い志・使命感を各組織の末端まで浸透させ、良い社会づくりに積極的に参画していただきたいと切に願うものである。
そのために必要なことは、言い古された感はあるが、「企業は人なり」である。
いい人財を育てることが「いい企業」「いい社会」づくりの礎となる。
いい人財に育てるには、時間とお金と労力(情熱)をかけなければならない。それができる職にあるのが「経営者」である。人財を残すのが一流の経営者と言われるゆえんであえる。
株式会社CSDコンサルタンツ
代表取締役 西里 喜明
Comments