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  • 執筆者の写真西里喜明

タイトル:【代表メッセージ】持続的経営にイノベーションは不可欠!【理念経営⑳】

 


 日本社会や日本企業にイノベーションは起こりにくい、とよく言われる。

 確かに、日本社会は協調意識が強く、「出る杭は打たれる」という風土や権威主義的な社会風潮があるのも事実であろう。


 そのような風潮を一人で完全に打破し、新しい常識を打ち当てている人がいる。

 今、日本人として最も期待されているその人物はメジャーリーガー大谷翔平選手である。

 彼が二刀流にこだわり、それを認めてくれる球団に入団するという選択をした時、多くの専門家は否定的な見解を示し、「どちらか一本に絞るべきだ!」という意見が大半をしめていたと記憶している。当時の日本ハムファイターズの栗山英樹監督は、彼の想い、才能、取り組む姿勢を信じ、二刀流でプレイすることを推していた。

 大谷選手はそのような指導者との巡りあわせもあり、当時の社会の風潮や評価を気にせず(内的には悩みも少しはあったかも知れないが・・・)自身を信じて、好きな野球ができることを何よりも大切な判断基準とした。

 野球一筋に打ち込む姿には、周りも感服するほどである。


 大谷選手が常に精神性・人間性を磨き、人一倍の努力を積み重ね、見事に結果を出した時、批判的だった専門家をはじめ、否定的な見方をしていた人々の評価は180度変わった。

 今や第2、第3の大谷翔平を目指す選手、またはそのような選手を育てようとする指導者も現れている。

 有能・有望な若手の芽を摘むことなく、才能を伸ばすような環境整備は企業社会の中でも必要な事ではないだろうか。


 「良い面や能力を伸ばす」と口で言うのは簡単だが、現実は厳しい。

 未知の分野で自身の能力を信じて頑張る人を、信じて支える人(組織)が必要である。

 大谷選手の事例はそのことを社会に再認識させてくれた素晴らしい事例である。


 企業組織においても、イノベーションの必要性は常に言われているが、経営トップをはじめ上層部が若い人材の資質・能力を信じて新しい事に挑戦していく気概を育み、支援する必要性を強く感じる。

 そのためには広い視野で「出る杭を育てる」気概を持ち、前向きに取り組む組織風土を理念として人材育成に取り組むことである。

 「やってみないとわからない」ことがたくさんある世の中で、やる前から否定したり、諦めたり、困難を避たりせずに、「まずやってみる」ことの重要性を再確認し、トライ&エラーを繰り返しながらイノベーションを起こそう。

 

 日本の失われた30年を取り戻し、今一度世界の平和と安定・成長に貢献できる企業社会を形成し、日本の存在意義を示したいものである。



株式会社CSDコンサルタンツ

代表取締役 西里 喜明

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