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執筆者の写真西里喜明

【代表メッセージ】経営者の存在意義の証明としての経営理念の実現【理念経営⑲】 

 

 前回のメッセージで「理念を実現するまでやり抜く、成功するまで諦めない」ということを述べた。

 今回はその延長線上の話をしたいと思う。


 中小企業を活性化し、成功を探求する経営誌『理念と経営』8月号の記事掲載から次の内容を紹介したい。

 一橋大学大学院客員教授・名和高司氏とオイシックス・ラ・大地の代表取締役社長・髙島宏平氏の対談で髙島社長は「オイシックスの理念『食の社会課題の解決』は企業としての存在意義と不可分で、理念実現につながる会社でなければ、そもそも存在する必要もありません。」と言い切っている。

 経営理念を経営上どのように位置づけるのか、という経営哲学に関わる問題だと考える。


 経営理念を単に「きれいごと」として言葉遊び的に美しい文言で飾る経営者もいるだろう。

 しかし、信念を持って世の中を良くしたい、社会課題を解決して幸せな世の中にしたいとの思いで会社を立ち上げ、経営に真摯に向き合い、社員を育て、想いを共有し、経営者自身も成長しながら社員・組織・会社を成長させ当初の社会課題を解決し、さらに高度な社会課題に挑み続ける経営者もいる。


 経営の在り方は経営者次第であり、その経営者の想いが強く影響するものである。良い経営者は良い経営を行い、良い会社に成長させる。その経営者の存在意義が経営理念に表されるといっても過言ではないだろう。


 このメッセージで何度も伝えてきたことであるが「何のために経営するのか?」「経営の成果を次代にどうつなげていくか?」は経営者の資質が大きく影響していくことである。経営の中心に位置づけるのが「顧客・社員」なのか、「自身のプライド・儲け」なのかは、経営者の生きざまや人生哲学がベースになって決まっていく。

 上述の経営者の存在意義が企業の存在意義となって社会に認められるかどうか、まさに経営者の資質次第といっていいだろう。


 私たちは、常に社会課題に向き合い、自社の経営資源を強化・育成しながら、自社の捉える社会課題解決に真摯に取り組み、その解決の成果としての良い社会形成に努めていきたいものである。



 株式会社CSDコンサルタンツ

代表取締役 西里 喜明

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