人間は無限の可能性を秘めていると信じているが、その可能性を開花させる人とそうでない人がいるようである。
人間の潜在能力に関して感性論哲学の創始者・芳村思風氏は
「本物の人間になる 『人間の格』(旧版)のはじめに」に次のように記している。
人類は豊かな潜在能力を内蔵している。人間の大脳はまだ約三割しか生かされていないという。われわれの人間性は計り知れない成長余力を秘めているのである。これからの人類はこの可能性に挑戦していかなければならない。
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自分を鍛え、心を磨き、命を燃やして、道を極めんとする人間の生きざまには、清々しくもすさまじき身もたぎる美学がある。
私達は日頃、それなりの努力をしていると思いがちであるが、本当に「自分を鍛え、心を磨き、命を燃やして道を極めんとする」真剣な生き方をしているのだろうか?
そう考えるとまだ足りない点が多いように思う。
人間の成長の過程を「守・破・離」という段階でとらえることがあるが、
〈大辞泉:守破離の解説〉
剣道や茶道などで修業における段階を示したもの。
「守」は師や流派の教え、型、技を忠実に守り、確実に身につける段階。
「破」は他の師や流派の教えについても考え、良いものを取り入れ、心技を発展させる段階。
「離」は、一つの流派から離れ、独自の新しいものを生み出し確立させる段階。
どの段階も重要である。
基礎固め期、応用期、飛躍期、各々の期に真剣に向き合い、自分自身のポテンシャルを高め、無限の可能性を信じ、納得のいく人生を送りたいものである。
株式会社CSDコンサルタンツ
代表取締役 西里 喜明