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執筆者の写真西里喜明

【代表メッセージ】人間の格というもの・・・人間的魅力の向上をめざして!!【人間力向上②】



人間が人間らしく生きる。当たり前かも知れないが、その生き方の中に経営もあると思う。(人間らしく生きていない中で、経営がなされる長続きしないだろうし、社会も市場も評価しないだろう)。


しかしながら、人間らしく生きるということが難しい。どう定義したら良いのだろうか?

人間にも「格」というものがあるようだ。

芳村思風氏(感性論哲学の創始者)はその著書「本物の人間になる 『人間の格』」の冒頭(新装改訂版によせて)で次のように述べている。

 

 近代における学校教育は、科学的な思考能力と科学的な知識や技術を習得することに大半を費やしてきた。その結果として理性能力が成長し、頭の良い人間はたくさんつくられたが、人間性が見失われ、血の通った温かな心が忘れられ、人間の崩壊といわれる事態に立ち至ってしまったのである。(中略)

 残念ながら今日の学校教育は、人格とは何かを知らず、人間で在るということはどう在ることなのか、人間に成るとはどう成ることかを規定し、論じることなく、子供を育てているのである。

さらには、人間性や人格を成長させることは人類史的な見地からも、人間教育の立場においても、極めて重要な課題であるにもかかわらず人格を磨くとはどうすることなのか、如何なる努力をすれば人格は成長するのかという問題に関して学問的な根拠を持った認識や議論はまったく存在しない。

世間一般で言われる人格者とは倫理道徳を保守的に厳しく守って生きる、清廉潔白な人物の事である。

しかしこのような人格者は理性や理念に支配され縛られて堅苦しく、燃えるような命の輝きや解き放たれた自由な魂の感動と喜びがない。 

 

と言い切っている。

しかし、現に人は存在するし、人は生きているのである。要は人間らしく生きるということ、人間性を磨く、人格を形成し向上させるということを深く考えなければいけないということであろう。

少なくとも人に必要とされ、役に立つ人間に成ることをめざし、そのために他人に対する思いやりを持つ人間性を磨き続けることが求められる。


経営においては人に必要とされ、人の役に立ち社会課題を解決する商品・サービスを適価で安定的に供給する仕組みをつくり、生きがい・働き甲斐をもって取り組む社員を育てることに行きつくのではないだろうか。

「燃えるような命の輝きや解き放たれた自由な魂の感動や喜び」を感じられるような人間性あふれた人財を育てることをめざしたいものである。

そのような取り組みを継続し、昨日より今日、今日より明日、明日より明後日と少しでも良くなるように成長していくことで「人間の格」が向上し、人間らしい生き方が出来るのではないだろうか。そのような志の高い経営者をめざしたいものである。



株式会社CSDコンサルタンツ

代表取締役 西里 喜明



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