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執筆者の写真西里喜明

【代表メッセージ】夢なき者に成功なし【人間力向上⑰】



 「将来に夢が持てない」と嘆いていた日本の若者に変化の兆しがあらわれてきたようである。


 総合教育サービス事業を展開している㈱やる気スイッチグループの調査結果がある。(2021年調査)

 コロナ禍前には「将来なりたい職業や将来の夢」があるといった回答は49.9%と約半数であったが、コロナ禍で生活様式の変更を余儀なくされ、生活価値観まで変わった2021年12月の調査結果報告によると83.4%の方が「将来なりたい職業や将来の夢」があると答えている。

 ここではその背景や現状分析を説明することは避けるが、コロナ禍を経験した日本人の価値観・考え方の変化がいい方向に向かっていることを確認し、さらに前向きに推進していくことを考える。


 日本激動期の幕末から明治維新にかけて日本を導いた主要リーダーを幾人も育てたといっていい人物に吉田松陰がいる。


吉田松陰は次の名言を残している。

 「夢なき者に理想なし

 理想なき者に計画なし

 計画なき者に実行なし

 実行なき者に成功なし

 故に、夢なき者に成功なし」

 人が物事を成就させるには夢(ただ夢見るのではなく、強烈に想い描く夢)が重要だと訴えている。高い志が重要だということではないだろうか。


 また、次の事も言っている。

「人には能力の差はあっても、誰にも長所はあるものだ。長所を伸ばしていけば立派な人間になれる」

「学問とは、人間がいかに生きていくべきかを学ぶものである」

 これらのことを封建制の幕末の激動期に喝破している。

 吉田松陰が松下村塾で教鞭を執ったのはわずか2年だといわれているが、たったその2年間で明治のリーダーに大きな感化を与えている。吉田松陰の人間的魅力、人間力の高さ故であろう。

 その素晴らしさは次の言葉にも現れている。

「自分の価値観で人を責めない。一つの失敗で全てを否定しない。長所を見て短所をみない。心を見て結果をみない。そうすれば人は必ず集まってくる。」

 我々も、及ばないながらも志だけは学びたいものである。


 夢を持つことの大切さ、計画・実行することの重要さを学びつつ、人を育てることの要諦をしっかりおさえ、自身の人間力を磨き、後継者、次代を担う若者の人材育成に真摯に取り組み、将来に向けて良い日本創りに貢献したいものである。



株式会社CSDコンサルタンツ

代表取締役 西里 喜明

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