ビフォーコロナ・ウイズコロナ・アフターコロナ等々、コロナ禍との関連で様々に表現される直近3年間は、多くの企業経営者にとって逆境であり、未曾有の困難期である。
3年前の経営手法がいまだに成功を続けている企業はほとんどないのではないか思う。
特に人材確保・育成・コミュニケーションの問題、職場活性化や生産性向上の問題等に関してはIT活用、リモートワークをはじめいろいろ知恵を絞って取り組んでいるが明確な回答を導き出しきれている企業はどのくらいあるだろうか?
しかし、このような苦しい経営環境は今回だけではない。
戦後経済だけを見ても、オイルショック、円高不況、失われた30年等々、不況は時々顔を現わしているがそれら逆境を乗り越えた経営者も確かに存在する。
経営の神様といわれた、故松下幸之助氏は「苦しい時は三年や。三年経てば先が見えてくる。どんな場合でも道はある」という言葉を残している。(至極名言である)
コロナ禍の三年がたとうとしている今、漸く先が見え始めた気がするが、コロナ禍にあって企業はただ耐え忍んだだけだろうか。
この三年間を振り返ってみて、わが社は何に取り組んできただろうか?
アフターコロナを見据えて、次代へはばたく準備はできているだろうか?
企業経営の基本・中核をなす人材の確保・育成にどう向き合ってきただろうか?
経営の原点である顧客ニーズに応えるには、確かな意識を持った人材が必要である。
このような逆境の時こそ、自社の原点(経営理念)を再点検し経営理念をベースにした人を大事に育てる経営が求められる。
自立した人材を求めるのは経営者として当然であるが、自律・自立できるような育成をしてきたか、環境整備をしてきたか、真に自問自答しながら人材と向き合う姿勢が欲しい。
次代へはばたく企業を目指して!!
株式会社CSDコンサルタンツ
代表取締役 西里 喜明