前回のコラムでは、体調不良による生産性低下がおよそ3,600万円もの「見えないコスト」を発生させていることをお伝えしました。(社員50人の企業で一人当たりの年間給与を平均300万円と仮定した場合)
安定的な企業運営が難しい時代、多額の投資を行うことは容易ではありません。
しかし健康経営に取り組むことで「見えないコスト」となっていた金額分の売上、または投資と同等の価値を創出することが期待できます。
会社視点で考える健康経営の価値
健康経営の取組で社員が元気になり、100%に近いパフォーマンスを安定して発揮できるようになれば不調による「見えないコスト」分のロスがなくなります。前述の50人規模の会社の場合3,600万円の売り上げと同等の価値といえます。
パフォーマンス向上による社員の成長を事業拡大、人財力・組織力強化、企業価値向上や働きがいの創出へとつなげていけば投資とみなすこともできます。
(年間3,600万円÷50人÷12カ月で一人の社員に月6万円相当の投資ができる試算になります。)
社員視点で考える健康経営の価値
一方で、会社からの働きかけだけでは健康経営の成果は上がらず、期待している効果は望めません。社員一人ひとりも自分への投資として心身と向き合い、健康度を高めて生産性を上げることが求められます。
これまでの自分の生活スタイルを変えることは簡単ではありませんが、その行動変容の結果として自身の生活の質(QOL)が向上したり、会社の業績向上による給与増額が期待できます。
最近では企業が抱える人材の価値である「人的資本」の情報をオープンにしていく動きが広がっており、どれくらい「人」に投資しているかが企業価値を高めることに繋がっています。
健康経営に取り組むことで、多額の資金がなくても「会社と社員の幸せ」のための持続可能な投資を行うことができるのです。
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