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執筆者の写真西里喜明

【代表メッセージ】人生に勝つための哲学【人間力向上㉛】


 プロ野球界の名将、故野村克也監督は「勝ちに不思議な勝ちあり、負けに不思議な負けなし」という事をよく言われた。勝負の世界において勝ち負けは必定であるが、「勝つべくして勝った」とは言い切れなくとも、「負けるべくして負けた」ということは明白だというのである。


 やるべき事をキチンとやることは当たり前だが、それだけで勝てるとは言い切れない。  (努力する者が必ず報われるとは限らない、しかし、成功した者はすべからく努力している、という言葉がある)

 しかし、やってはいけない事をやったら負ける、いわんや、「やるべき事はやらず」「やってはいけない事をやったら」結果は押して知るべしである。


 私たちは日頃、当たり前の事、本来やるべき事を継続する努力をしきれているだろうか。また、やってはいけない事(ミス)をやらないような努力をどれくらいしているだろうか。

 そのような努力をし続ける人に勝利の女神は微笑むようである。


 作家の井上靖氏は次の名言を残している。

 「努力する人は希望を語り、怠ける人は不満を語る」

 人生において、最終的に勝つ人は「努力する人」であろうし、彼らはおそらく「希望」を語っていることは概ね察しがつく。

 井上氏は「努力と希望はセットである」「怠けると不満はセットである」との見方もしている。なるほど、と合点・納得する。

 人生においてポジティブに努力する人と、ネガティブに怠ける人の差は大きく、「努力に勝る天才なし」という言葉も説得力をもつ。


 また、人間はいくつになっても「人としての努力」を重ねる事によって人間的魅力を増し光輝いていけるだろう。

 渋沢栄一氏は「天意夕陽を重んじ、人間晩晴を貴ぶ」(夕陽が沈むときに光輝くのは天意であり、人間も年とともに輝く人生が尊い)と語っている。


 弛まぬ努力を続け、希望を語り、明るく生きて、歳を重ねる毎に光輝く人生を送りたいものである。



株式会社CSDコンサルタンツ

代表取締役 西里 喜明

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