新年あけましておめでとうございます。
コロナ禍もほぼ終息し、「春の日差しが、あまねく成長を助く」といわれる甲辰年が明け、希望に満ちた新年となりました。
(しかしながら北陸地方は元旦の能登半島大地震で大災害に見舞われ、被災地では1月9日現在の今も厳しい環境が続いており、亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被災された方々にお見舞い申し上げます)
気を取り直して、今年の経営環境を展望し「経営理念」の重要性について述べたいと思います。
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経営において最も重要な「自社の存在意義・存在価値」を再確認し自社の在り方を考えてみよう。それは「何のために経営するのか」という原点を深堀りすることでもある。
新年の各新聞には各経営者の新年の抱負や経営に対する想いが掲載される。今年は人手不足やエネルギー高騰等の懸念はあるものの、総じて上向き、明るい経済見通しを持ち、コロナ禍で棄損した経営基盤固め、積極拡大を志向する経営者が多かった。
その中でも、多様化する社会の中で、自社の存在意義・存在価値を明確にし、経営基盤の拡充・強化に取り組むことを志向する経営者が何人かいた。
「何のために経営するのか」・・・社会課題が複雑化・高度化する中で、私企業として何を、どのように解決していくのか。環境問題、貧困問題、教育問題、高齢化問題等、一過性では解決できない社会課題に継続的に息の長い取組みを決意する経営者が増えていることに期待が持てる。
その決意に組織的に取り組むには、「経営理念」との関連において経営者の想いを明確に定義し、組織浸透を図り、全社的な取組みに拡大・拡充することが重要である。全社員が自社の存在意義・存在価値を明確に認識し、複雑・高度な社会課題に対し、正面から向き合い、解決の糸口を探し、継続的に取り組むことが社会を明るくし、社会に希望を与えることに繋がるであろう。
結果として自社の存在価値が高まり、自社に対して誇りが持てる。そんな社員は幸せであり、生きる喜び、働き甲斐を感じ、さらに企業・組織が成長へと向かう好循環が育まれることになるであろう。
一方で、「何のために経営するのか」を間違えると、昨年世間を騒がせた㈱ビッグモーターのように経営継続の危機を招きかねない事態になることもある。トップのかじ取りはかくも重要である。
新年にあたり、自社は「何のために経営するのか」を改めて、しっかり考えることが必要ではないだろうか。
株式会社CSDコンサルタンツ
代表取締役 西里 喜明
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