先日、非常に素晴らしく楽しい懇親会に参加した。
某全国組織において、統括プロジェクトマネージャーとして10年ほど業務を遂行してきた仲間である。
北は北海道から南は沖縄までの9名がコロナ禍の3年間の中断を経て、4年ぶりに再会した。
この4年間で80代3名、70代2名、60代3名、50代1名となり、いわば高齢者集団といわれても仕方ないメンバーだ。このうち、特に80代となった先輩方の意欲・活力たるや、目を見張るものがある。
後輩に道を譲りながらも、新しく自分の道を切り拓いていく、まさに生涯現役といった感じである。若い人達の道をふさぐのではなく、チャレンジ精神で新しい分野に挑む先輩方が輝かしく見えた。
人は歳をとると老いていくものだという先入観があるが、改めてサミュエル・ウルマンの青春に関する詩を思い出した。
青春とは人生のある期間ではなく心の持ち方をいう。
バラの面差し、紅の唇、しなやかな手足ではなく
たくましい意志、豊かな想像力、燃える情熱をさす。
青春とは人生の深い泉の清新さをいう。
80代のAさんは、地球の未来のために太陽光エネルギー開発によるCO2削減を図るべくプロジェクトに情熱を傾けている。
同じく80代のBさんは、住んでいる地域の産業育成・活性化のために業界・行政に働きかけて盛り上げている。
そしてもう一人の80代、Cさんは過疎地域の産業起こしのため、企業活動の支援を第一線で行い活き活きと活動を続けている。
収入の多寡ではないのである。
先輩方に続く70代60代のメンバーは大いなる刺激を受けて、我々もさらに頑張らなければ・・・と活力をもらい、また来年再会しようという固い約束を交わしながら別れた。
80代になっても後輩達に活力を与え、希望を与える、お手本となるような生き方は素晴らしいと改めて感じた。
齢を重ねても魅力的な人というのは、「自分のために」頑張るということもあるが、「社会のために」自分の人生のエネルギーを費やす生き方をしている人ではないだろうか。
結果的に何歳になっても自己成長を続け、生涯現役でも人に迷惑がられない。それどころかますます必要とされる人となる。
そのように年齢を重ねたいものである。
株式会社CSDコンサルタンツ
代表取締役 西里 喜明
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