昔、「しっている から しているへ」というコピーのCMがあったが、現在において経営理念の組織浸透度を考えると真にそのことが思われる。
「知行合一」・・・中国の明代に王陽明がおこした陽明学の命題のひとつ。
「知って行わないのは未だ知らないことと同じである」
⇒王陽明「知識をつけることは、行動の始まり。行動することは、知識を完成させること。行わなければ、知っているとは言えない。知っていても、行わなければ知らないのと同じである。」
くどくなることを承知のうえで、あえて言わせてもらうと、「知っている事」と「できる事」、さらに「できる事」と「やり続ける事」はそれぞれレベルが違うのである。
そして、「やり続ける事」によってしか高い成果は得られない。
「継続は力なり」と言われる所以である。
現代の経営者は諸々の情報を瞬時に入手することができ、情報(業界情報、マーケット情報、社会情勢、etc.)を得て、世の中を知っているつもりになっていることが多い。
新しく得た情報を自社にどのように活かすのか、何を行うのか、どのように行うのか、どの程度行うのか、つきつめて考えて、行動することが「知行合一」となるのである。
そうでなければ「しっている けど していない」ということになり、結局「知らないのと同じである」と言われてしまう。
自社の経営理念もしかりで、経営理念の言葉としては知っているけど現場で行っていないとなると知らないのと同じであるということになってしまう。
今一度「知行合一」の真の意味を熟考し、実践し、良い会社に築き上げよう。
株式会社CSDコンサルタンツ
代表取締役 西里 喜明
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