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執筆者の写真西里喜明

【代表メッセージ】「徳を積む」ということ【人間力向上⑥】


「君子は義に喩(さと)り、小人は利に喩(さと)る」と孔子はいう。

(君子、即ち真に立派で賢明な人物は事に当たって「義」を大切に考え、行動するが、つまらない人物、愚者は真っ先に私利私欲に走り、行動する)


近年、世情は「義」をおろそかにしているのでは?という事象が頻繁に起きているように思う。


代議士先生たちの「文書通信交通滞在費」の国会での議論・議決のあり方、大手証券会社の相場操縦事件、コロナ関連補助金等の詐欺事件、等々あげればきりがない程、世の中、「大義」がなく、私利私欲に走っているエリートたちが多いことに心が暗くなる。


一方でこんな美談をきくと心が洗われ、晴ればれとする。

元高校教師の中村正和氏の話。(人間学を学ぶ月刊誌『致知』7月号から引用)


 

2011年の東日本大震災で被災し、家族を失った9歳の男の子の話です。

その男の子は避難所で自分に渡された食料パックを、「僕よりお腹が空いている人がたくさんいるから」と言って配給所の箱に戻したのです。

両親も行方不明、空腹と寒さの中で絶望している9歳の男の子が、己を捨てて、人のために生きようとする。日本人は何と偉大な民族なのだろう。


 

人望、人徳は知識だけで育つ/得るものではない。

やはり、その人の心が育て、育むものである。

知識はその時に役に立つものであるが、心根から育てないと魅力ある人間にはならないとの想いを強くもつ。


我々は常に「義」を大切にし、心を育て、世のため、人のために尽くせるような人になることを目指したいものである。



株式会社CSDコンサルタンツ

代表取締役 西里 喜明

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