致知出版社「致知」6月号の[巻頭の言葉]から、『荀子』の勧学篇り引用された次の文章を紹介したい。
「冥冥(めいめい)の志なきものは、昭(しょう)昭(しょう)の明なく
惛惛(こんこん)の事なきものは、赫赫(かくかく)の功なし」
志をもって目に見えぬ努力を積み重ねない者には、素晴らしいことが訪れるはずはない。また、目につかぬところで手を抜く者には、輝かしい成果が上がるはずはない。
「蹞歩(足下の一歩)を積まずば、もって千里に至るなく、小流を積まずば、もって江海(大河、海)を成すなし」
何事も志をもって、足下から地道な取り組みを行う。人が見ていようが見ていまいが、やるべき事をキチンとやり遂げる、ということができないと成功は覚束ないということであろう。
経営についても言えることであり、「当たりまえのことを、当たりまえにやり続ける」ことが社風となり、組織力となり、ひいては経営力の向上につながるのである。
経営理念には「なるほど」と納得する(できる)表現がしるされているのが通常である。その経営理念が着実に組織に浸透し、全社員が当たりまえに実践し、やり続けられるような組織・会社は着実な成果を上げていると思う。
変化・変革の激しいこの時代にあって、企業が生き続けるためには「当たりまえのことを当りまえにやる続ける継続力」が最も重要なことだと思う。
この時代の当りまえとは「学び続けること」ではないだろうか。
「変化に対応できるものだけが生き残れる」ことを肝に銘じて経営者は常に学び続けよう。強くて、良い会社をつくるために!!
株式会社CSDコンサルタンツ
代表取締役 西里 喜明
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